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JOMOX Mbase11 ④ -キック音をつくろう 芯とアタック-

前回の記事では基本的な Mbase 11 のパラメーターについて紹介しました。→ 

JOMOX Mbase11 ③ -キック音をつくろう 3つの要素- - robonoid

今回はもう少し切り込んでキックの芯とも言える低域部分とキックの質感を決めるアタック部分の話です。

キックの芯を作る

分かりやすいよう今回もMaxのデバイス画面を使って説明したいと思います。
下の画像で線で囲っている部分がキックの低域部分(アタック以外)の芯となる部分を決めるパラメーターです。

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"Tune" の値でキック音がかなり変わります。キックの音の方向性を決める部分ですね。僕は低めの値で使っています。
"Pitch" に関しては音程となるため曲に合わせて前後させましょう。

"Decay""Comp" を使ってキックの長さを決めましょう。タイトなキックにしたり、余韻が残るキックにしたり調整することができます。

さて "Harm-x(Harmonics)" ですが、これは倍音成分をコントロールするパラメーターらしいですが、値を上げていくことでひずみがかったような特徴のあるキック音を作ることができます。上げれば上げるほどパンチのあるキックになってスピーカーで聴いていると気持ちよくなれます。その分、キックの主張が強くなりすぎますので値の設定は注意が必要です。

 

重要なアタック部分を作る

次はキックのアタック成分を決めるパラメーターです。キックにおいてアタックは超重要な要素です。さきほど紹介したキックの芯となるパラメーターだけでアタック部分を未調整だとモコモコした音になったり、逆に耳に痛いような固い音になってしまいます。

ということで下の画像で囲っている部分がアタック成分を決めるパラメーターです。

f:id:robonoid:20160709173923p:plain

多いですね。アタック部分を構成するパラメーターだけで6個もあります。それだけ自由度が高いということでしょうか。

 

まず Mbase 11 のアタック音を作っているのは "Pulse""Noise" です。
Pulse の音を最大で聴くと「プチッ」といったクリック音?のような音が鳴ります。(Pulse = 最大値, Noise = 0, Attack = 最大値, EQ = 0, Gate = 最大値)

次に Noise の音を最大で聴くと「シャッ」といった短めのホワイトノイズのような音が鳴ります。(Pulse = 0, Noise = 最大値, Attack = 最大値, EQ = 0, Gate = 最大値)


この二つの音を組み合わせてアタック部分を作っていくことになります。
Pulse が出ていないとキックが曲中で埋もれてしまい、出過ぎていると耳に痛いキック(硬いキック)になります。
そこで Pulse と Noise を適度に掛け合わせることで、自然なアタック感がでます。Noise が出過ぎているとアタック感に欠ける音になります。(あえてアタック感を出したくない場合に有効)


"Attack" に関してはよくシンセサイザーサンプラーなんかである ADSR をイメージしますが、ちょっと違うようで Pulse や Noise の音量に関係しています。ですので最小にしていると Pulse や Noise の音は出力されません。

"EQ" はこれもどちらかというとフィルターに近い効き方です。ローパスフィルターのように Pulse や Noise の余分な高域を削ってくれます。ほどよく効かしてキックとアタックを馴染ませるものと捉えています。

"GATE" はアタック部分に対しての Decay と考えるといいかもしれません。GATE 値が低いとアタックの音は短く発音され、値が大きければアタック部分の音がはっきりと出力されます。最小にするとアタックの音は出力されません。

"Metal(MetNze)" は Noise に対して変化を与えるパラメーターです。Noise を金属的な音へ変化させることができます。ある程度 Noise が出力されていないと効果は感じられません。これは値を色々変化させてみて好みの音色になるか試すのがいいかもしれません。

 

以上、アタックの調整は難しいですが、好みの質感を決める部分だと思いますので、じっくり時間をかけて作るのがいいでしょう。