【映画】レヴェナント: 蘇えりし者

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今年の話題作といえばこのレヴェナントではないでしょうか。
この記事を書く頃には劇場公開も終わりつつあるのではないかと思います。
少し記事にするのが遅くなりましたね。。。

 

さて、この映画のあらすじとしては狩猟の旅の途中、ハイイログマに襲われて瀕死の重傷を負うヒュー・グラスが仲間の裏切りによって置き去りにされたうえ、最愛の息子を殺されてしまいます。奇跡的に死の淵から読みがえったグラスは復讐すべく怒りを糧に重傷の体で裏切ったかつての仲間を追いかけるのです。

 

大まかなストーリーは以上ですが、アメリカの西部開拓時代という時代背景と無慈悲なまでに厳しい自然の冬が舞台であることがよりストーリーを複雑にします。
決して明るい話ではなく、スカッとする話でもない。僕は観終わった後、何かすごいものを観たと呆然としてしまいました。

 

監督について

監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督で前回撮った映画が『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞作品賞をはじめとする数々の賞と受賞しています。過去作品の中では2006年の映画『バベル』が日本で大きく注目されるきっかけとなったのではないでしょうか。

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前回のバードマンも今回のレヴェナントも似た演出が使われている部分があります。両方観た人はそのように感じたのではないでしょうか。
両方ともストーリーはもちろんですが、映画としての魅せ方が素晴らしいと感じました。映画は映像と音楽が非常に重要な部分と捉えています。この監督はその部分のセンスが非常に高く感じます。

 

僕はバードマンより以前の作品は観たことがないのですが、この監督の作風に興味が出てきました。一度過去作品を観ようかなと思います。

 

影技

撮影監督はこちらもバードマンの時と同じくエマニュエル・ルベツキです。今回のレヴェナントでアカデミー賞 撮影賞を受賞しています。驚きなのがこの撮影監督、ゼログラビティとバードマン、レヴェナントで3年連続撮影賞を受賞しています。

 

バードマンでは全編長回しのようにみせる撮影技法が評価されました。レヴェナントでもそのカメラワークは観られます。そして今回の特徴はそのほとんどの撮影が自然光のみで撮影されていることではないでしょうか。シネマカメラを扱ったことはありませんが、一応僕も写真を撮るので自然光のみで撮っていたことには驚きました。

 

通常光量が足りない場合などは照明などの人工的な光を用いるものです。自然光のみではどうしても天気や時間帯などで光量が足りなくなってしまいます。光量が足りない状態で撮影すると魅力のない絵になってしまいます。(夜、室内で写真を撮るとイマイチという経験は誰もがあると思います。それは光量が足りないためです。)
それだけカメラにとって光源は大事なんです。たださきほども言った通り自然光だけで十分な光量を得るには撮影できる場所や時間などの条件が限定されてしまいます。ましてこの映画は冬に撮影されています。実際一日の中で非常に短時間しか撮影できなかったこともあったようです。

 

この映画の舞台となる大自然は非常に厳しく人には無慈悲のようにも見えます。その反面、非常に美しい姿もみせてくれます。その美しさを表現をするのに自然光で撮るというのは必然だったのではないでしょうか。壮大で美しい自然の風景も見所の一つだと言えます。

 

主演について

主演は今回のレヴェナントで遂にアカデミー賞主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオです。今回はあまり台詞のない役でしたが、重傷の体で復讐を遂げようとするグラスを見事に演じているんじゃないでしょうか。この作品で誰もが口にするのは熊と戦うシーンです。確かに恐ろしくリアルなシーンです。

 

もう一人の重要な役を演じたトム・ハーディも素晴らしい存在感でしたね。というかこの人は「ダークナイト ライジング」や「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」など色んな映画にでてます。特に最近は名前をよく見る俳優です。レオナルド・ディカプリオトム・ハーディは「インセプション」で一度共演していますね。今回のレヴェナントはディカプリオがトム・ハーディの出演を希望したという噂みたいです。

 

音楽について

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この監督は音楽について相当こだわりがあるように感じます。バードマンではJazzドラマーであるアントニオ・サンチェスのドラムソロのみをサントラとして収録していました。これがまた素晴らしいドラムで僕もレコードを手に入れました。

レヴェナントでは教授こと坂本龍一が音楽を手がけています。

イニャリトゥ監督とは映画「バベル」で「美貌の青空」という楽曲を提供しているそうです。

 

今回は坂本龍一をはじめ、ドイツのミュージシャンであるアルヴァ・ノトとブライス・デスナーの3で音楽を担当したそうです。
全体的に静かな音楽が多い印象です。メロディよりもサウンドを重視したらしく、その言葉通り壮大なサウンドに包まれるような楽曲です。

電子音やノイズ、オーケストラが雪に覆われた壮大な自然の静けさを絶妙に表していると思います。
この映画には激しい音楽は合わないでしょうし、メロディアスなオーケストラとも違うのでしょう。映像と音楽のバランスが素晴らしいといえます。この世界観を作り出すのに音楽が非常に重要な役割を担っています。

 

最後に

バードマンに続いてレヴェナントも素晴らしい作品です。バードマンはほとんどが劇場の中かその周辺の世界でした。その反動かはわかりませんが、今回は非常に広大な自然が舞台です。その自然の美しさと壮大さは是非映画館で観る作品だと思います。

 

イニャリトゥ監督の世界観にハマりそうです。上にも書きましたが過去作品はチェックしていこうと思います。これからの作品も非常に楽しみですね。またアッと驚く作品を作ってくれるのだと期待しています。